水菓子

Toyota Nordic Walking Movement

2012年09月10日 12:00









「梨むくや甘き雫の刃を垂る」

(正岡子規)



その昔、果物のことを菓子 (果子) と呼んでいたそうですが、その他の食べ物も菓子と呼ばれるようになってきたので、区別をするために果物の方を " 水菓子 " と呼ぶようになったそうですよ。



僕は梨に目がありません。
たぶんこれまでの人生において、同世代の男性の二倍から三倍ぐらいの量の梨を食してきたのではないか、と思えるほど。

若い頃、僕が営業職をしていたときの話。
仕事の得意先のそばに、とても美味しい梨を売っている農園がありました。
梨が大好物である僕は、梨の季節になるとその梨目当てにしょっちゅうその得意先に顔を出していました。

営業活動は二の次。
要は農園で梨を買って食べたかっただけ、だったのです。

しかし、梨食べたさにあまりに頻繁に足を運んだせいで、「○○くんはよくうちに来てくれるね。」とお客様から感心されるようになり、特に何もしていないのにそこでの売上がアップしてしまいました。

とはいえ、梨の季節が終わると僕の足も少しずつ遠ざかり、「○○の野郎、以前ほどうちに来なくなったな。」と言われるようになり、売り上げは下降線をたどりました。
上司から叱られたのは言うまでもありません。笑
それも今では梨にまつわる楽しい思い出のひとつとなりました。











































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