2012年07月28日

よっ、三代目!











幼い頃の夏の思い出と言えば、これ。



ようやく夜が明けたかという時間に、ドンドンドン、と我が家の玄関の扉を叩く音が。
誰よりも早く起き、身支度を整えて待ち構えていた祖母が、訪ねてきたお客の応対をします。
僕は、鮎の季節はそのやりとりの声で毎朝目を覚ますのでした。
むくっと起き上がって目をこすり、大きなあくびをしながら祖母の隣へ。
横にちょこんと正座して、祖母のする所作の真似をしたものです。

僕の実家ではその昔、漁業組合から委託され鮎の日釣り券と親鮎を売っていたのでした。
鮎釣りが解禁になって数日は、上に書いたように早朝から大勢の釣り客がわが家を訪ねてくださいました。
あの当時から、名古屋などの遠方から(僕の実家は稲武の近くです)車を飛ばして来る方は珍しくありませんでした。

「おぉ、お孫さんかね。おはよう。偉いね、お手伝いかい?おじいさんもお父さんも鮎釣りが上手だから、もう少し大きくなったら、竿とたもを持って下の川にすっ飛んでくことになりそうだね。楽しみ、楽しみ。」
「鮎釣り名人の三代目かね。まだ小学校に入る前?そうか、今からおじいさんやお父さんに教えてもらえば上手になるよ。」
常連のお客様からそんな風によく声をかけられたものでしたが・・・

残念ながら三代目は駄目でした。僕は鮎釣りをしないのです。
鮎釣りのセンスがまったく無いと気づいたのは小学校の低学年のとき。
(親鮎が可哀想、と思ってしまった時点で、僕にはもう無理でした。)



我が家の"鮎釣り名人"の"血"は残念ながら僕の代で途絶えてしまったのです。




























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Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:00 │某所