2012年04月26日

日本人はなぜ無宗教なのか


ある日年配の方と雑談していたときに、その方が冗談っぽくではありましたが
「ところでお前は何かに入ってるのか?」
と僕に聞いてきました。

僕は何でそんなことを聞くのだろと思いましたが素直に
「いいえ、何も。」
と答えました。そして続けて
「宗教とかセミナーとか、そういうのに入ってるかってことを知りたいのですよね?」
と聞くと
「まあな。何も信仰してないのか?」
との返事。
「はい。しかし実家には仏壇と神棚の両方があります。お教の文句は・・・何だっけかな、えーと・・・最近法事をしたんですけど。」
「わかったわかった、もういい。そんな感じなんだな。お前の実家あたりならたぶんあれだろ。あれ。田舎は都会と違ってどのあたりの地域に住んでるかで大体わかるんだよ。」
「そうすか。じゃ、うちは何宗なんですかね?」
「あれよ、あれ。えーと・・・忘れちまったよ。とにかく親父やお袋は仏教ってことだな。」
「そうなんですかね、まあとにかく実家では葬儀や法事を仏式でしてます。しかし神社も躊躇せず行きますよ。僕も、僕の家内も、僕の家内の実家も似たようなことです。」



「お前自身はセミナーみたいなので勉強したりもしてねーのか?自己啓発セミナーとかいうんだろ?」
「うーん、ああいうの、好きじゃないんです。」
「じゃ、いつもブツブツ、あーでもない、こーでもないと何か言ってやがるのは、自分で考えてることか?」
「そんなにブツブツ言ってますかね?いやいや、何もないところからは何も出てきません。大抵は本やテレビやインターネットからの情報、そして他人からの話を聞いて、それらを土台にしてどう生きるべきかと考えてます。昨日の自分を越えることが日々の目標です。」
「昨日の自分に勝つ?何だ、そりゃ。」
「たとえば用事で急いでいるとき、前を走るノロノロ車に怒って、つい車間距離を詰めて接近してプレッシャーをかけちゃったとするじゃないですか。」
「おうおう、俺もよくやる。遅いとイライラするからな。」
「でも冷静になれば、そんな自分は嫌じゃないですか。だからそんな自分に打ち勝つよう心がけるんです。」
「勝てるか?」
「勝ったり、負けたり。一度勝てても次には負けたりします。まったく同じようなケースで。」



「自分のいつもの努力だけじゃ失敗を繰り返すだけだと、真面目な奴ほどセミナーみたいなのに勉強しにいくんじゃねーのか?」
「僕は相手が自分に対して何かを無理やり刷り込もうとしてると感じたら、即座に拒絶したくなるんですよ。小学4年生時の担任が強烈な先生で、とても嫌な思いをしたトラウマがあるせいかもしれません。」
「何された?」
「恐怖を与えてこどもたちを支配しようとしていました。頭を思いっ切り殴ったり罵倒したりは日常茶飯事。とにかく従順であることを強制されたのです。さらにこんなこともありました。写生大会で僕が景色を描いた画用紙を近くの水道管のところに持っていかれて絵の具を洗い流されました。その上に勝手に水墨画みたいなのを書かれました。僕の絵が気に入らなかったみたいで。もう無茶苦茶です。」
「セミナーってのはそんなじゃないだろ。お金をとるんだから、やたらとおだてたりするんじゃねーのか?」
「怪しい悪徳セミナーの講義内容はインチキだから、まず相手の心に傷をつけておかないと刷り込めないのですよ。」
「傷?」
「自分は駄目だ、駄目な人間だ、と認識させておけば染み込みが良いらしいのです。」
「ふーん。そんなもんかね。」



「屈辱的なことにあえてチャレンジしよう、と呼びかけやらせたりとか、そういうのも相手をコントロールするための手段です。」
「心が折れている方が操りやすいってか。」
「そうらしいです。」
「何でそんなこと知ってんだ?」
「うーん、過去に何人かそういうことで友達を失いました。人間性が変わってしまい、もうつきあえなくなってしまったんです。そのときにいろいろ考えたり、調べました。」
「うちの坊主も、なんかあったのかな?そういうのにすがらなきゃいけないような、つらいことが。」
「え?」



その方は
「息子がなあ、俺が気に入らない集まりに最近やけに熱心になっちまってな。頭痛いんだ。それでちょっと聞いてみただけだ。」
とおっしゃっていました。
その方がおっしゃる集まりというのがそんなに問題があるものだとは僕は思えなかったのですが、しょげているその方に僕は何も言えませんでした。



さて、本題。
この本はなかなか面白かったです。
そして頭の中で曖昧だったことがかなりはっきりしました。






























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