2012年03月23日

モラルハラスメントについて







他人の心を傷つける行為をする人に、日本人は極めて甘いのです。

周りが甘いゆえに加害者は容易にその尻尾を隠せる。
大手を振って歩ける。
平気で、日常を過ごせるのです。

・・・ちょっとやな感じで書き始めてしまったこの記事。
この記事は、興味の湧いた人、そして直面している人だけが読んでいただいた方が良いかと。

僕はモラルハラスメントの事例を集めています。



ふざけているわけではないのです。
とても真面目な話。

集めて、研究して、いつか根絶・・・できれば良いのですが、たぶんそれは無理。
この概念をこの国に、このまちに、もっともっと広めるべく、いつか本を書きたいと思っています。
(自費出版の本でも国会図書館に置かれるそうですね。目指せ、国会図書館!)



もちろん、目の前でハラスメントが行われたら被害にあわれている方を全力で助けます。それは当然の話。
助けることができるのに傍観する人は、ハラスメントの共犯者になってしまうのです。
しかし助けに入ることで害を被ることがあるのも事実。モラルハラスメントについての知識がないと特に。
モラルハラスメントに対抗するにはモラルハラスメントについての知識を深める必要があります。
モラルハラスメントという概念を知らずして、モラルハラスメントに対処はできません。

さて、ここまで読まれたあなた。
モラルハラスメントという言葉をご存じでしたか?
僕はほんの数年前に初めて知りました。
それも、探して、探して、探して、探して・・・
ようやく見つけた言葉なのです。

そのときは僕自身が被害にあっていたわけではなくて、僕の身近な人が苦しんでいたのです。
僕はその人の近くにはいなくて随分離れたところに住んでいたので、会って話をして慰めたり元気づけたりはできませんでした。
電話やメールなどでやりとりするのが精一杯。
しかし、

何かがおかしい、これは普通ではない、

と僕の頭の中でセンサーが反応し、アラームが鳴っていたので、遠くにいるからと言って放ってはおけなかったのです。
霧の中をさまよい歩いている気持ちでした。
それは本人だけではなく、僕も。
掴みどころがないというか、あと少しで何かを掴めるのに、肝心なところでスルリと逃げられる、そういう妙な感覚でした。
その人の置かれている状況は、何度話を聞いてもなかなか理解し難くて、つい、「あなたにも悪いところがあるのでは?」などと今思えばとても恐ろしいことを言ってしまったりもしたのです。
被害にあっている本人は、とてつもない恐怖を感じていることを僕に告白してくれるのに、一方、自分にも悪いところが多々あるのだ、と自分を責めるのです。
僕は、その心理状態がとても気になりました。
肉体を傷つけるわけではなくて、心を、言葉や行動で傷つける加害者のことを、本人は恐れつつもかばったりもするのです。

こういう現象を説明する言葉が絶対にあるはずだ、と思ってしつこく探しました。
そして、モラルハラスメントという言葉を見つけたときは、暗闇に光が指した気持ちになりました。
同時に、事の重大さに身震いしました。

その後、僕と被害にあっていた僕の身近な人が話をして最終的にある措置をとりました。
我々の行動が正しかったかどうかについて誰かに聞かれたら、僕は自信を持って正しかった、と言います。
ただし、その影響はいろいろとあって、本人にしかわからない新たな別の苦しみも発生したと思われるのですが、しかし、あのとき残されていた選択肢の中で最も正しいものをチョイスできたことは間違いないと思っています。



「ああ、なんとなくわかったよ、はいはい。モラルハラスメントという言葉は知らなかったけど、長いこと生きていろいろ見てきたからわかるよ。今さら本を読んだりしなくても、直感でわかる。暴力を伴わないいじめみたいなものでしょ。はいはい。すぐに英語で呼びたがるよね。そういうの、やだやだ。日本語で言えないの?」

と思ったあなた。

その感覚が大間違い。
あなたでは、モラルハラスメントの被害者を救えない。
その安易な理解ではむしろ無意識で加害者に加担することになりかねない。
もちろん、その場、その場で助けることは良いけれど、あなたはそれ以外ではまったく役に立てない。
被害者の守り方をしくじれば、あなたは加害者の尻尾を踏んだも同然です。
加害者は、自身の正体が周りにばれることを嫌います。
正体を知りかけたあなたという存在は、加害者にとって・・・?
モラルハラスメントの加害者にとっては、モラルハラスメントについての理解が浅いあなたなどは格好のターゲット。
被害者とともにあなたも無茶苦茶にされてしまいます。



僕も危うかったのです。
ちょっと、いやかなり、やばかった。
でも僕は僕の間違いに気づいた。
加害者への接し方がまったく間違っていたことに気づけたのです。

ちゃんと学習しないと体得できないことも世の中にはあるということを、皆本当は知っているはず。
しかし長く生きると、何かを一から始めるのはとてもめんどうに思えるのです。
あなたがめんどうなら好きにすればいいけれど、ハラスメントについてわかった風のことを言わない方がいいです。
それが被害者のためになる。

いま直面しているかもしれないあなた。
あなたは自身がモラルハラスメントの被害者かどうかもわからなかったはず。
しかし、この言葉に反応してこの記事をここまで読まれたということは、自分の置かれている状況の異常さに、すっかり痛めつけられて一度はペチャンコに潰れたたあなたの心が、強さを、鋭さを、タフさを、徐々に取り戻してきている兆しなのかもしれないのです。



キーワードはモラルハラスメント。
この言葉は、あなたが閉じこめられている牢屋の幾重もの扉を開ける、たぶん最初の鍵です。








補足:僕は、わがまちにおける被害者はよそのまちと比べて決して少なくない、むしろ多いのでは?と思っています。
ちゃんと調べたわけではないのですが、どうもそんな気がしています。
僕の予感が外れれば良いのですが・・・。
組織においては、行政機関でも民間の会社でも、マネージメントを行うひとたちがハラスメントのことを軽視しずぎている。
それがとても心配です。マネージメントを行う人たちがそういう勉強を怠っている姿は見るに堪えません。そういう人が上に立つ資格はありませんよね。
しかしそういう人がまかりとおるまちなのです。
家庭では・・・これこそ厄介です。被害者の身内が、無意識のうちに加害者に協力してしまう人となりかねないから。



だから、僕は一人でもやるのです。
行動を起こすのです。
モラルハラスメントについて知る人が増えれば、救われる人も増えるはずなのです。
直接何かをすることはできなくても、モラルハラスメントのことをちゃんと広めることで、ほんの一人でも、二人でも、暗闇から助けだしたいと思っています。

考えるだけではだめ。行動に移さねば。
常に自身にそう言い聞かせています。
シンタクタンクという言葉が昔からありますが、いまはシンクアンドドゥータンクらしいですよ。
能書きだけたれている人は、もう古い、ということです。
(僕もそうならないように、気をつけます。)





















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Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 01:00 │Think & Do