2013年02月20日

豚肉入り味噌煮込みうどん




湯気の中から現れたのは・・・



















  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:00小坂

2013年02月03日

バス亭前のとあるお店にて













久々に暖簾をくぐった僕が注文したのは、五平餅五本とみたらし団子十本。

「焼きあがるのを待つあいだ、店内で関東煮をいただこう」
そう思ったのですが、広くない店内にテーブルと椅子が並べられているこちらのお店。
空いている席が店の奥の方だった場合はそこまで辿りつくのには先客の方々のご協力が不可欠です。
でもこの日は誰もこちらの様子を気に留めることはなく、会話を遮って隙間を開けてもらい奥の席まで突き進んでいくのも気がひけたので
「焼きあがるまでの時間はわずかだし、それにそんなにお腹は空いてないから」
僕は自分にそう言い聞かせ、体を折りたたむようにして入口からすぐのところにあるストーヴの前に立って待つことにしました。

こちらのお店の前にはバス亭があるので、バスを待つ間に利用される方も少なくありません。
談笑する人々。
静かに食事をする人々。
ゆったりと時が流れる気がしました。
古き良き庶民のお店といった風情のお店の中はとてもリラックスできる空間です。

しばらくすると、タッパーを持った中年の男性がお店に入ってきました。
その方は関東煮を次々とタッパーの中に入れてゆきます。手慣れた様子から常連の方だとわかりました。お持ち帰りをするようです。
そうこうするうちに、先客の二組がお会計を済ませてお店から出て行ったので、ならば、と奥のテーブルの方に移動して座りました。やっと落ち着けた、さて、関東煮を選びに行こうかな、と思った矢先、続いて今度は初老の上品そうなご婦人が入ってきて五平餅を何本か、注文されました。
そのご婦人はどうやら初めてこのお店に訪れたようで、にこにこしながら店内を興味深げに見まわしていらっしゃいました。


お店の方は脇目も振らずみたらし団子と五平餅をせっせせっせと焼いています。
作り置きはせず注文が入ってから焼くのがこちらのやり方なので、注文が重なると大忙しです。

空気が一変したのはこのあと。
上品そうなご婦人の方は、注文した五平餅が焼けるまでの間、僕と同じく席に腰掛けていましたが、みたらし団子が食べたくなったようで、お店のおかみさんに「みたらし団子をいただくわ」と伝えました。
関東煮を持ち帰ろうとしている男性は、会計をしようとお店のご主人の方に声をかけました。
ご自身で関東煮の数を数えて、いくらお金を渡すからお釣りはいくら、などと伝えていました。

しかしいずれのリクエストもすぐにはかないませんでした。
なぜなら、お店の方々は、僕と僕の前に注文した人のみたらし団子と五平餅を焼いたり包んだりする作業に没頭していたから。
ご婦人は焼き上がっているみたらし団子を指差して「あれをいただくわ。一本でいいの、一本下さい。」と言ったのですが、おかみさんは、こちらは先に注文したお客様のお持ち帰り分です、これから新たに焼くので少々お待ちください、というような旨を返答。
常連風の男性の会計せよという催促に対して、せっせと団子と餅を焼き続けるご主人はひたすら無言を貫きます。

まずしびれを切らしたのは、ご婦人。
おかみさんがたまたま奥に消えたのを見計らったかのように、今度はご主人の方にさっきおかみさんに言ったのと同じセリフを言いました。
みたらしはすでに十本近くが焼かれて置かれていましたから、その中の一本ぐらい分けてくれたっていいだろう、そう考えたのでしょう。
しかしご主人はおかみさんと同じ返答をしました。
ちょっと憮然としたご婦人は「あっ、そう。みたらしが駄目ならば関東煮でもいただくわ」と席を立ち、関東煮を備え付けの皿にいくつかとりました。
こんにゃくを一口食べて、あからさまに首を捻るご婦人。
「何よ、これ、大したお味じゃないわね。」
心の声が聞こえてきました。
その顔はさきほどまでとは打って変わって、醜いものでした。

次にイライラを抑えきれなくなったのは関東煮を持ち帰ろうとした男性。
常連である自身の会計が後回しだとわかった苛立ちがピークに達したのです。
関東煮がたくさん入ったタッパーを脇に抱えたまま、とても熱い炭火の上で懸命に団子をひっくり返すご主人の手の動きを無言でじっと見ていた男性が口を開いて言ったセリフは
「いつも暇なのに、今日はどうした?車が一杯停まってて、すぐに停められなかったぞ。」
うっぷん晴らしだとばかりに皮肉をこめた男性のこんな言葉にも、ご主人は引き続き無言で作業。
このときの男性もひどく醜い表情をしていたように思います。

僕の前に注文した方が品物を受け取ってお会計を済ませました。
そしてそれからしばらくして、今度は僕が呼ばれました。
目の前で五平餅五本とご婦人に取られそうになった一本を含むみたらし団子十本が、低温火傷のせいなのかあかぎれのせいなのか、とにかく無数のヒビが入ってしまって痛々しい指先と手をしたご主人によって、お店の名前等が書かれた紙に手際良く包まれてゆきました。

僕はそれらを持って、僕にとってとても大切な人が入院している病院に向かうところでした。
その人は、一日一日を大切にして懸命に生きています。
治療は過酷を極めるのでときには落ち込むこともあるけれど、いつも自分を奮い立たせて病気に負けてなるものかと歯を食いしばって生きていてくれます。
こちらの五平餅とみたらし団子はその人にとって大変懐かしい思い出の味。
たぶん四十年以上口にしていないだろうからきっと喜ぶだろうな、と踏んだ僕は、迷わずこちらを訪ねたのでした。
数が多いのは、僕も一緒に食べようと思ったから。また同じ時間帯に僕以外のお見舞いの方がいらっしゃった場合のことも考えて。

そんな事情をお店の方が知っているはずなどないのです。
大切な人の病床に届けるものだなんて、知っているはずがないのです。
しかし。
頑なに、注文が入った順に接客をしようとするお店の方の凛とした態度は、まるで僕がこれから見舞いに行くことを見透かしたかのような、そんな錯覚に陥るほどのものでした。
僕はこの日、お金を出して五平餅とみたらし団子を買い求めましたが、その他に見えない何かをお店の方から譲り受けたような、そんな気がしました。




























  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 11:00小坂

2012年12月26日

アン・サリー ライブ






来年の二月、アン・サリーさんが豊田市小坂町の市民文化会館にてライブを行います。
わがやは発売日に早速チケットをとりました。
二か月後ですが、今からとても楽しみです。
会場は家からとても近いので徒歩でライブに向かい、帰りは駅前に足を延ばしてライブの余韻に浸りながら一杯やるのもいいかもしれない、などと思っているところです。












かねてより大ファンのうちの奥さん。
当然CDを持っていて、毎日の通勤に使う愛車のオーディオにもそのデータが録音してありました。
たまに奥さんの車に乗ると、カーオーディオからアトランダムに流れてくる様々なアーティストの曲の中で
「なかなか良い選曲。アレンジも良いし。それにとても凛とした清々しい良い声。」
と思えるカバー曲がいくつか耳に残りました
たとえば知る人ぞ知る佐藤奈々子さんの曲とか、ブラジルのNovos Baianosという渋いバンドのとか。

しばらくしてから、僕はそれらがアン・サリーさんが歌う曲だと知り、奥さんとともに彼女のファンになったのです。
ライブでの選曲が興味深いです(服部良一作曲の蘇州夜曲Elis Regina Nara LeãoらもレパートリーとしたO Barquinhoなどの古き良き名曲、そしてNeil YoungのOnly Love Can Break Your Heartなどが聴いてみたいです。
そしてもちろん、彼女は歌うだけでなくご自身で素晴らしい曲をいくつも作っているので、わがままなお願いですがそちらもなるべくたくさんやってほしいです。)

アン・サリーさんの音楽を愛する人で、豊田にいらっしゃることを知らなくてまだチケットをとっていない人は急いでチェックしてくださいね。







  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:52小坂

2012年10月16日

小坂食べ歩き飲み歩き Vol.3





これは前売りチケットを手渡されているところ。

11月6日(火)、7日(水)の二日間に渡って開催される”とよた小坂食べ歩き飲み歩きVol.3”の前売りチケットを買い求めに、パブリカさんを訪ねました。

パブリカさんと”さん”づけで書きましたが、人物ではなくて、豊田市の中心市街地まちづくり活動センターのこと。そのニックネームが”パブリカ”なのです。







突然の思いつきで「ブログの記事用に手渡していただいているところを一枚撮りたいのですが」とかなんとか無理を言ったにも関わらず、スタッフの方が撮影に協力して下さいました。
どうもありがとうございます。
(とってもビューティフルなスタッフの方が手渡してくれました!)













パンフレットの中味をちらりとお見せしましょう。










ちなみに、当日ならば3,500円のところ、前売りならば3,000円。
500円もお得ですからこのイヴェントに間違いなく行かれるのであれば、前売りチケットを入手しない手はありません。







パブリカの住所は豊田市喜多町3-19、三重銀行のお隣です。














海外旅行にて大きな街に行けば、旅行者向けにビジターセンターというものがありますよね。








こちらのパブリカはそれに相当する施設になりうる存在だな、と感じました。








転勤で初めてこのまちにやってきた方々などは、まずはパブリカを訪ねてみると良いでしょう。
コンパクトなスペースにて、このまちに関する様々な、そして膨大な量の情報を短時間で一気に集めることができると思います。







パブリカは、うっかり前を通り過ぎてしまうほどとてもさりげない佇まいで商店街に溶け込んでいますので、どうか見逃さぬよう。








なお、パブリカ以外でも、"小坂食べ歩き飲み歩きVol.3" の前売りチケットは取り扱われているそうです。
書き出してみますね。
まずは『小坂食べ歩き飲み歩き』の参加店、出品店全店。
そして、豊田商工会議所3階にある豊田市商店街連盟。
小坂本町の喫茶 杉 (ちなみに僕はこちらのカツカレーが好きでよく食べてます。カツと衣の間の黒胡椒が多い日はラッキー、と思ってしまうほど、よく食べていたりします。)。
宮上町の和洋菓子処 松華堂。
小坂町の小坂飯店。
三軒町の電化ハウス タイムリー。
小坂本町のクリーンスタジオ。

上記のお店でも、前売りチケットを買い求めることができるとのこと。








さらに、当日に代金引き換えにてチケット受け取りとなるインターネットを用いた購入手続きもできるようです。
チェックしてみてくださいね。
















  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 17:00小坂

2012年05月15日

コメボール
















奥さんと、わが家の近所にこういうお店があって良かったね、と訪れる度に話しています。
































  
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Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 11:00小坂

2012年05月05日

焼き菓子


教えたいような、教えたくないような、あの店の話です。
奥さんが一人でお茶をしに寄ったとのことで、僕へのお土産として焼き菓子を買ってきてくれました。



美味。
その一言です。



手作りの美味しい焼き菓子をいただくということは、とても贅沢なことなのだ、と気づきました。










































  
タグ :焼き菓子


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:00小坂

2012年04月25日

豊田市美術館





安藤忠雄さん昨年の講演会で僕ら市民に向かってメッ、と怒っていたのはこの豊田市美術館の件。





「あんなに素晴らしい美術館があるのに、なんでこのまちのひとたちは行かないんですかね?」と。
同感です。







しかし。
昔から住んでいるのに一度も行ったことがない方々は、いまさら無理に行かなくて結構ですよ。オホホー。

最近よそからこのまちにやってきた方々へ。
どうぞ足を運んでください。ウヒヒ。



















































  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:00小坂

2012年04月12日

再訪











ケーキも美味しいのです。

















かかっている音楽も、置いてある雑誌や本も、エクセレント。
丁寧だけれど変に媚びない感じの接客も、素晴らしいです。































  
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Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 10:00小坂

2012年03月05日

教えたくないほど素晴らしい隠れ家カフェ





奥さんは仕事。
僕は休み。
外は雨。



こんな日は、家にあるありあわせの食材でパパパと何か作ってテレビでも見ながらゆっくり(グデグデ)とお昼御飯を、というのがよくあるパターンなのですが、今日はたまたま朝から車で出かける用事があり、わがまちに戻ったのは昼をだいぶ過ぎていました。
「あぁ、お腹がすいた・・・家までもたないから、どこかで食べていこう。」

そのとき気づきました。
ここは・・・ここはあの道!

そして心に決めました。
「この道沿いにあるはずなのにいつも見逃してしまうあのカフェを、今日こそは見つけてやる!」と。










後ろをついて来る車がいないことを確認できたので速度を落として前と左側の両方向を注意深く見ながら走行・・・

あ、あった!
こんなところに!
左前方にお店を発見した僕は、慌ててウィンカー。
無事に駐車できました。

僕はいつも勘違いしていたのです、カフェのある場所を。
どうりで見つからないはずです。腑に落ちました。

僕が頼んだのはコーヒーとカレー。
昨夏、奥さんに連れられて初めて訪れたときは飲み物とケーキをいただきましたのでカレーは未体験。
(もちろんお店の方のお許しを得て撮影しましたよ。)

美味。
はっきり言って、美味。

ああ、わが家のカレー、一からやりなおしです。
お店のカレーにライバル意識を持つ意味はありませんが、つまりは「こういうカレー、いつも食べたい、うちでも食べたい」
と思ったのです。

お店の雰囲気も素晴らしすぎます。
かかっている音楽、置いてある本、そして器・・・
すべてエクセレント!ブリリアント!グレイト!ブラーヴァ!ファンタスティック!

カレーを注文してから、本棚に昨年開催されたLucie Rie展の本が置いてあるのを見つけました。
僕は思わずお店の方に言ってしまいました。
「カ、カレー、ゆっくり作ってください、慌てなくていいです。この本を全部読みたいのです・・・!」
「は・・・はい。」とお店の方。



バカです。
僕はバカ。

プロフェッショナルの方に向かって、調理の時間を指定するとは・・・。
何と失礼なことを言ってしまったのでしょう。
しかしうっかりそんなバカなことを口にしてしまうぐらい、僕はその本をじっくり読みたかったのです。
(お会計の時に失言をお詫びしたら、笑って許してくださいました。どうもありがとうございます。)


「どこにある何というお店か教えなさい」?

・・・

えーと



この記事のタイトルを参照くださいませ。
















  


Posted by Toyota Nordic Walking Movement  at 21:00小坂